「ゼロゼロ融資」の返済問題:資金繰りを安定させるためにできること3選

顧問先の業績向上、黒字化を本気で考えている税理士事務所
「会社設立、創業融資税理士」横浜市のウィズグロース会計事務所です。

SASUKEがオリンピック競技になり、ワンチャン私も何かオリンピック競技を作れるかもと思っている亀ヶ谷です。

 

今回はゼロゼロ融資を受けたけれど、思った以上に返済のプレッシャーが重いと感じるという相談が増えてきました。

ゼロゼロ融資の概要

ゼロゼロ融資とは、新型コロナウイルスで多くの中小企業が売り上げの大幅な減少等の影響をうけていたため、資金繰りの改善や倒産を防ぐ目的として

3年間実質無利息・無担保で長期間借入ができる制度です。

2020年3月にスタートした当制度ですが、実質無利子期間の3年が経過し、今年5月より利払いと返済が開始している企業が増えています。

しかしながら、コロナの影響の長期化や物価高などの多くの企業が引き続き厳しい状況にある中債務の返済負担が大きなものとなっています。

そこで、以下、返済の問題を解決するための3つの具体的な方法をご紹介いたします。

 

具体的な対策3選

  • まずは現状を再評価

会社の収入と支出、何にどれだけのお金が出ていっているのかをしっかりと確認することが重要です。資金繰り表を作成することで、現在の状況が一目で分かります。

借入返済の原資は「利益」です。それを確保するためには目標利益を定め、黒字決算を実現させなければなりません。

 

  • 金融機関とのコミュニケーション

もし返済が難しそうな場合は、すぐに金融機関に連絡しましょう。

金融機関と定期的にコミュニケーションをとり、返済計画の見直しや変更の相談を積極的に行うことが大切です。一時的な返済猶予や返済額の減額交渉など、柔軟な対応を求めることができる場合があります。

最近、借換の相談が増加しており、金融機関もその判断において慎重な姿勢を取っていると伺います。

その為、金融機関への面談には、過去の実績や今後の展望や利益予想などの事前準備を行って臨むことが重要です。

また、中小企業庁では売上または利益率が5%以上減少などの要件を満たしている場合は、借入時の信用保証料を大幅に引き下げられる「コロナ借換保証制度」もあります。

(参考リンク:詳しくは中小企業庁の公式サイトをご参照ください。)

 

  • 優先度をつけて返済

高金利の借入を先に返済:ゼロゼロ融資の特性を最大限に活用して、他の高金利の借入を先に返済することで、全体の返済費用を削減します。

 

これらの方法は一例にすぎませんが、返済計画を立てる際の参考としてご活用ください。

 

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