取引先分散に踏み出せない社長へ、今すぐできる3つの対策

顧問先の業績向上、黒字化を本気で考えている税理士事務所
「会社設立、創業融資税理士」横浜市神奈川区のウィズグロース会計事務所です。

 

売上の柱が1社だけ”は危険?

取引先分散に踏み出せない社長へ、今すぐできる3つの対策

 

分かってはいるけれど、手がつけられない現実

「もしこの取引先がなくなったら、ウチはどうなるのだろう…」

売上の多くを特定の企業に依存していると、そんな不安が頭をよぎることがあります。
しかし実際には、「分散の必要性は分かっているけれど、今は動けない」と感じている経営者の方が多いのではないでしょうか。

2024年版中小企業白書でも、次のように指摘されています。

影響を認識しながらも、特に対応を取れていない企業が最も多い
(出典:2024年版「中小企業白書」 第10節 地政学リスク | 中小企業庁

つまり、動けていないのはあなただけではありません。
本記事では、そうした経営者の方に向けて、今日から始められる「現実的な分散行動」を3つご紹介します。

 

  1. 売上の偏りがもたらす3つのリスク

特定の取引先への依存度が高い場合、次のようなリスクが生じます。

  • 相手先の倒産・廃業による売上減少
  • 一方的な条件変更(値下げ要請、支払サイトの延長など)
  • 担当者や経営方針の変更による急な取引停止

とくに、売上の5割以上を1社に依存している場合、わずかな変化でも資金繰りや事業継続に大きな影響を及ぼします。
「急な契約終了で売上が激減し、数ヶ月後には資金ショート寸前に…」といった事例も実際に発生しています。

 

  1. 分かっているのに実行できない“本当の理由”

取引先を分散すべきと分かっていても、なぜ行動に移せないのでしょうか。
実際の現場では、次のような声がよく聞かれます。

よくある声背景にある本音
今は目の前の仕事で手一杯営業や現場対応で手が回らない
お金をかける余裕がない広告や人材に投資する体力がない
失敗したらどうしよう…大口先を失うリスクが怖くて踏み出せない

こうした不安や制約は、どの企業にもあるものです。
だからこそ、完璧を目指すのではなく、小さな一歩から始めることが重要です。

 

  1. 今日から始められる3つの“分散行動”
  2. 月に1回、「既存顧客以外」と接点を持つ
  • 以前の取引先に「最近どうですか?」と連絡してみる
  • 協力業者や仕入先に「紹介してもらえる方はいませんか?」と相談する
  • 金融機関や士業に「どなたかご紹介いただけませんか?」と声をかけてみる

営業というよりも、まずは相談から始めることで、心理的ハードルが下がり、継続しやすくなります。

 

  1. SNSやブログで、“知らない誰か”とつながる
  • 実績紹介や取り組み内容を、月1回だけでもSNSに投稿する
  • ホームページの内容を見やすく整理する
  • LINE公式アカウントやメルマガで、情報を届ける仕組みを作る

「紹介だけで十分」と思っている会社ほど、情報発信が営業の武器になります。
発信によって見込み客との接点が生まれ、将来の営業資産にもつながります。

 

  1. 補助金や外注を活用して、“仕組みとしての分散”を始める

「新しいことに取り組みたいが、予算に余裕がない」といったときには、補助金制度の活用が有効です。

たとえば現在募集中の
小規模事業者持続化補助金(第18回) では、以下のような支援を受けられます。

項目内容
公募締切令和7年11月28日(金)17時
補助率通常2/3(インボイス特例で3/4)
補助上限額50万~250万円(類型により異なる)
対象経費例機械装置等費、②広報費、③ウェブサイト関連費、④展示会等出展費(オンラインによる展示会・商談 会等を含む)、⑤旅費、⑥新商品開発費、⑦借料、⑧委託・外注費

詳細はこちら:
小規模事業者持続化補助金(公式PDF)

補助金を活用すれば、自己負担を抑えて新しい取り組みに挑戦しやすくなります。
また、営業や集客の仕組み化に向けた第一歩としても効果的です。
申請は、税理士や商工会議所などと一緒に進めることができますので、初めての方でも安心です。

 

やるべき”より、“できること”から始めませんか

以下の3つのアクションのうち、どれかひとつでも始められれば、それは大きな前進です。

  • 月に1回、新たな接点をつくる
  • SNS・HPで見える発信を始める
  • 補助金を活用して仕組み化に挑戦する

取引先の分散は、すぐに成果が出るものではありません。
しかし、「やった方がいい」と感じている今こそが、動くタイミングです。

毎月ひとつ、新しいつながりを持ってみる。
今いる誰かに、相談してみる。

小さな一歩が、会社の未来を支える大きな力になります。
やるべきことではなく、できることから始めてみませんか。

 

 

 

横浜の会社設立や法人化のご相談・ご依頼は、横浜市神奈川区の税理士ウィズグロース会計事務所にお任せ下さい!

もちろん会社設立や法人化以外のご相談も随時受付けています。横浜市以外からも多数ご依頼をいただいております。相談料は無料で対応しています。横浜で税理士をお探しの場合は是非お問合せ下さい。